サービス担当者会議とは|何を話す場で、家族は何を伝えればよいか

「来週、サービス担当者会議を開きます。ご都合はいかがですか」とケアマネジャーから言われて、何の会議なのか分からないまま日程を答えた、という方は少なくありません。

この会議は、ケアプラン(居宅サービス計画)の案を関係者で確認し、これで進めてよいかを決める場です。ご本人とご家族の参加が基本とされていて、傍聴する立場ではありません。所要時間はおおむね30分から1時間程度、サービス担当者会議でご家族に求められるのは、専門的な意見ではなく、暮らしの実情を伝えることです。

何のために開く会議なのか

国の運営基準では、ケアマネジャーはサービス担当者会議を開いて、ご本人の状況に関する情報を担当者と共有し、ケアプランの案について担当者から専門的な見地の意見を求めることとされています。また、サービス担当者会議は、ご本人とご家族の参加を基本としつつ、ケアプランの案に位置づけたサービスの担当者を招集して行うものと定められています。

つまり、サービス担当者会議の目的はふたつです。ひとつ目は、関係者が同じ情報を持つこと。そして、もうひとつは、案の段階のケアプランに専門職の目を通すことです。

サービス担当者会議のあとに、ケアマネジャーはケアプランの案の内容をご本人またはご家族に説明し、文書によってご本人の同意を得なければならないと定められています。そこで同意を得たケアプランは、ご本人とサービスの担当者に交付されます。ここまでが介護サービスの利用までに必要な一連の手続きになります。相談から利用開始までの全体の流れは「介護認定前でもケアマネジャーに相談できる?」でまとめています。

誰が集まるのか

サービス担当者会議に出席するサービス事業所の顔ぶれは、ケアプランに入っているサービスによって変わりますが、おおむね次のような人が集まります。

  • ご本人とご家族
  • 担当のケアマネジャー(司会と進行を務めます)
  • 訪問介護を使う場合は、その事業所のサービス提供責任者
  • 通所介護や通所リハビリテーションを使う場合は、その事業所の職員
  • 訪問看護を使う場合は、訪問看護ステーションの看護師
  • 福祉用具を借りる場合は、福祉用具専門相談員
  • 必要に応じて、主治医、歯科医師、薬剤師、地域包括支援センターの職員

初めての方は人数の多さに驚かれることがあります。ただ、ここに集まっているのは、これからご本人の生活に関わる人たちですので、顔と名前が分かるだけでも、後の連絡が取りやすくなり、メリットが大きいです。担当者の名刺をもらい、連絡先を知っているだけで、何かあった時の安心感につながります。

サービス担当者会議はいつ開かれるのか

サービス担当者会議は、新しくサービスを使いはじめるときは、必ず開かれます。そのほか、ケアプランを変更する必要がある次のような場面でも開催されます。

  • 要介護認定の更新を受けたとき
  • 区分変更の認定を受けたとき
  • サービスの内容を大きく変えるとき
  • 退院や退所にあたって、在宅の生活を組み立てるとき
  • 状態が変わって、ケアプランを見直す必要が生じたとき

一方で、サービスの曜日や時間の変更など軽微な変更にとどまる場合は、開催が求められるわけではなく、何かを変えるたびに毎回集まる、という制度ではありません。

また、開催場所は、ご本人の自宅が基本です。これは、サービス担当者会議には実際の生活の場を関係者が見ておく意味があるためです。

参加されるご家族に伝えていただきたいこと

サービス担当者会議の場で、専門職はそれぞれの立場から意見を述べますが、ご本人の暮らしを日々見ているのはご家族です。ですから最も役に立つのは、次のような情報です。

できていないことと、その具体的な場面

「入浴が難しい」よりも、「浴槽をまたぐときにふらつく」「背中以外は自分で洗うことができる」と伝わったほうが、サービス事業者の個別計画の内容が変わります。いつ、どんな場面で、何に困っているか。ここが具体的であるほど、ケアプランは実際の生活に合ってきます。

ご本人が何を望んでいるか、何を嫌がっているか

人に体を触られたくない、家に他人を入れたくない、風呂だけは自分で入りたい。こうした希望や抵抗感は、伝えておかないと組み立てに反映されません。ご本人が会議の場で言いにくそうにしている場合は、事前にケアマネジャーへ伝えておく方法もあります。

ご家族の側の事情

平日は仕事で家にいない、来月から出張が増える、腰を痛めていて持ち上げる介助はできない。介護を担う側にも限界があります。これを伝えておかないと、家族ができる前提でプランが組まれてしまうかもしれません。働きながらの介護については「介護と仕事は両立できる?」で制度を整理しています。

遠慮して「大丈夫です」と答えてしまうご家族は少なくありません。ただ、無理のある前提で始まったプランは、たいてい数か月で行き詰まります。たまには息抜きをしたいという本音を話すことで、当初は予定になかったショートステイの利用につながり、介護者の生活と介護の両立が長く続けられるようになったケースも少なくありません。

参加できないときはどうするか

仕事の都合で平日の日中に集まれない、遠方に住んでいて出席できない。こうした事情がある場合は、日程調整の段階でケアマネジャーに伝えてください。

国の基準では、会議はテレビ電話などの情報通信機器を活用して行うことができるとされています。ただし、ご本人やご家族が参加する場合は、その活用についてご本人やご家族の同意を得なければならないと定められています。

当センターはオンラインでの参加に対応しています。ご自宅にいるご本人と担当者が集まり、離れて暮らすご家族は画面越しに参加する、という形も取れます。また、勤務先から短時間だけ参加していただくこともできます。もちろん、対面のほうがよいという場合はそのように時間を調整して進めますので、ご希望をお聞かせください。ただし、平日の日中となり事業所の営業時間内に限られるのでご注意ください。

また、サービス事業所はサービスの合間に参加することになります。そのため、担当者の都合がつかないなどやむを得ない理由がある場合には、担当者への照会などによって意見を求めることができるとされており、全員が同時にそろわなければ何も進まない、という制度ではありません。

サービス担当者会議のあとにすること

サービス担当者会議で今後の方針や介護サービスの内容が固まったら、ケアマネジャーからケアプランの説明があり、同意の署名を求められます。この署名は形式的な手続きではなく、内容に納得したという意思表示になります。

その場で分からない点があれば、署名の前に聞いてください。回数や曜日、費用の見込み、限度額に対してどのくらい使うことになるのか。区分ごとの利用限度については「要介護1と要介護2は何が違う?」で整理しています。

同意したケアプランは、ご本人にも交付されます。サービスの根拠として手元に残る書類ですので、保管しておいてください。後で内容を確認したいときや、担当のケアマネジャーが変わったときに役立ちます。

よくあるご質問

本人が参加したがりません。家族だけでもよいのでしょうか

参加は基本とされていますが、必ず求められるものではありません。ご本人の状態や事情によっては、ご家族だけで進めることもあります。参加が難しい理由を、事前にケアマネジャーへご相談ください。

会議に費用はかかりますか

かかりません。令和8年現在、居宅介護支援の費用は全額が介護保険から給付されるため、利用者の自己負担はありません。また、会議の開催に伴う追加の費用も発生しません。

何か準備しておくことはありますか

特別な準備は要りません。強いて挙げれば、日頃気づいたことを書き留めたメモがあると役に立ちます。困っている場面、ご本人の希望、ご家族の都合、事業所への質問などその場で思い出すのは案外難しいものですので、事前にまとめておくと良いでしょう。

決まった内容に納得できない場合はどうすればよいですか

同意の前にケアマネジャーに伝えてください。サービス担当者会議は、ケアマネジャーが作成したケアプラン原案に問題がないかを確認する場でもあります。サービス担当者会議の場で、遠慮なく変更してほしい事項をお伝えください。

自宅に大勢が集まるのは気が重いのですが

自宅が基本とされていますが、事情によっては別の場所で開くこともあります。人数を絞ることも、日程を分けることも相談できます。気が重いという理由も、伝えていただいて差し支えありません。

会議の進め方についても、ご相談ください

カサージュ・ケアプランセンターは高槻市の指定居宅介護支援事業所です。
主任介護支援専門員が在籍し、管理者をはじめ看護師資格を保有しているケアマネジャーが在籍していますので、医療機関との連携が必要なご相談を得意としています。
これから初めて介護サービスを使う、要介護認定をまだ申請していない、退院にあわせて在宅の生活を組み立てたい、いまのケアプランが実際の生活に合っていない。どの段階のご相談でも承ります。
遠方にお住まいのご家族からのお問い合わせにも対応しています。 日程や連絡の方法についても、ご都合をお聞かせください。話を聞いてみて合わないと感じたら、そこで終わりにしていただいて差し支えありません。

お問い合わせ
カサージュ・ケアプランセンター
電話:072-628-7892  受付時間:9:00〜17:00(土日祝を除く)